中日・山井、36歳“奮投”プロ初2桁星
「中日7‐2阪神」(6日、ナゴド)
絶体絶命のピンチを乗り越えた中日・山井がチーム単独トップとなる10勝目。プロ13年目で初となる2桁勝利を達成した36歳は、同い年の森野とともにお立ち台で笑っていた。
「あのときはドキドキで…。投げるときは祈ってましたね。ど真ん中に投げて、あとは行方を追うだけと。見逃されたら嫌でしたけど、打ってくれてよかった。打球の方向を見て、よしと思いました」
振り返ればゾッとするシーンは1点を勝ち越した直後の七回だ。1死二塁から連続四球で満塁となると、迎えた鳥谷にはボール先行でカウント3ボール1ストライク。142キロの真っすぐは痛烈な打球となって二ゴロ併殺打。思わずほえた。こん身のガッツポーズが飛び出した。
36歳で初めての10勝到達に「遅いのか早いのか分からない。ただそれが僕のペースなのかと。ずっとケガと闘ってきましたからね。1年間ずっとケガなくきていたら、とは思いますけどね」と答えた。