巨人・長野が逆転満弾!連敗危機救った
「ヤクルト2‐5巨人」(6日、神宮)
雨が降り注ぐ神宮でG党から「長野~」と盛大な歓声を浴びた。ヒーローの巨人・長野は「みんなでつないでくれた。いい感じで打てました」と喜びに浸った。
七回。代打井端の中前適時打で1‐2と迫り、なおも1死満塁。石山の初球の直球をこん身のスイングで振り抜いた。その瞬間、思わず全力疾走した。打球が左中間スタンドに突き刺さる12号逆転満塁本塁打となった。
原監督は「見事と言うしかない。なかなか打てる打球じゃない」と目を細めた。長野は「(スタンドに)入ると思ってなかったのでしっかり走りました。入ってくれて良かったです」。白い歯を何度ものぞかせた。
この夜と同じ神宮での8月21日・ヤクルト戦の守備中に故障した。右膝関節挫傷。22日から9試合スタメンを外れた。だがその間、試合前にベースランニングを繰り返し、準備は怠らなかった。だからこそ雨の中でもグラウンドを走り回ることができた。「(右膝は)大丈夫です。出るからには走らないといけない」と涼しい顔だ。
優勝に向けて「一つずつしっかり勝てるように頑張ります」と長野。7日もチームが勝ち、広島が敗れるとマジック『19』が再点灯する。この勢いに乗って突っ走る。