星野監督、今季限りで辞任へ 体調不安
楽天・星野仙一監督(67)が今季限りで辞任する意向であることが7日、わかった。昨年、リーグ優勝、日本一を果たした星野監督だが、チームは最下位に低迷。シーズン中盤に痛めた腰の不安がぬぐえないこともあり、3年契約の1年目でユニホームを脱ぐことが現実味を帯びてきた。
この日、QVCマリンで取材に応じた立花球団社長は、星野監督の来季について「戦力を整いきれなかったのは球団全体の責任。(昨オフに)3年契約を結んでいるので、話し合う必要はないし、その変更もない。私からアクションを起こすこともない」と説明。ただ、指揮官の心は固まっている。
星野監督は「胸椎黄色靭帯(じんたい)骨化症」、「腰椎椎間板ヘルニア」を患い、5月下旬から2カ月間休養。手術も成功し、現場に復帰した。チームは現在、最下位を独走している現状。来年以降もチームの建て直しには意欲を持っている星野監督だが、関係者には「また、シーズン中に痛くなって迷惑をかけるのはよくない」と話しており、体調面の不安から、来季の指揮に慎重な姿勢を示しているという。
今後、球団側と本格的な話し合いに入るとみられる。3年契約1年目での辞任となれば異例だが、その場合、球団側はGMや、阪神時代のシニアディレクター(SD)のようなポストを用意することが考えられる。
球団初のリーグ優勝を勝ち取った昨年からわずか1年。星野監督がユニホームを脱ぐことになれば、楽天に激震が走ることは必至だ。