中日・雄太、激走V内野安打で6勝目
「中日2-0阪神」(7日、ナゴド)
全力疾走で勝利の女神を振り向かせた。中日先発の雄太が、今季初打点となる決勝の内野安打をマーク。投げては、打たせて取る持ち味を発揮して今季最長タイの7回を投げて3安打零封。今季6勝目を挙げた。
決勝打は二回2死二、三塁で生まれた。ボテボテの打球が二塁ベース付近へ転がった。名手・鳥谷が体勢を崩しながら捕球して、一塁へランニングスロー。だが、送球よりも34歳ベテランの足がわずかに早くベースを駆け抜けた。
「普段から試合を見ていて、気付くんです。相手チームのピッチャーの中には、ダッシュしない選手もいる。ダッシュし続けていれば、油断した野手が意表を突かれてお手玉したり、悪送球したりすることもあると思うので。だから、いつも全力疾走です」
ピッチングも光った。奪った21アウトのうち内野ゴロは17。「自分はゴロを打たせるのが仕事です。ある程度はできました」と納得の表情だ。
チームは4連勝。8月19~21日(京セラドーム)で3連敗した阪神に、3連勝でお返しした。残り18試合。チームの歯車がかみ合ってきた竜が一丸となって、シーズンを全力で駆け抜ける。