原巨人、今季8度目で天敵メッセ撃破
「阪神2-8巨人」(9日、甲子園)
今季8度目の対戦で、天敵をようやく打ち砕いた。巨人は宿敵との今季最後の3連戦で、これでもかというほど先発に送り込まれてきた阪神・メッセンジャーから8得点。「先制してビッグイニングをつくり上げた。最高のゲームでしたね」。試合後、原監督の声が弾んだ。
初回に坂本の2ランで先制。出ばなをくじき、四回に打線が火を噴いた。先頭・坂本の左前打から四球を挟み5連打。「今年のジャイアンツはこういうゲームが見られなかった」。鳴りを潜めていた波状攻撃がついにさく裂。天敵を四回途中で引きずり降ろした。
これまではチーム単位で対策を講じてきたが、今回は「全員で何かというのはなかった」(川相ヘッドコーチ)と個々に対策を委ねた。四回の連打はすべて単打。村田は「真っすぐをファウルしないこと」と2球目を確実に仕留めた。指揮官は「今までのものを生かして、いい結果が出た」とうなずいた。
今季一度も黒星を付けられなかった相手にようやく勝った。CSでの対戦をにらむ上でも大きな1勝となり、虎に引導を渡した。2位・広島が勝ったためマジック再点灯はお預けとなったが、苦手を払拭した原巨人がまた一歩、3連覇へ近づいた。