G15年ぶり聖地3連戦3連勝でM16
「阪神2‐6巨人」(11日、甲子園)
宿敵を奈落の底に突き落とした。巨人が虎を相手に甲子園で3連戦3連勝。これは1999年7月16日~18日以来、15年ぶりだ。原監督は「なかなか甲子園での3連勝はないわけですから。ツイていた。運もあったと思いますね」と控えめに笑みを浮かべた。
相手が見せた隙に遠慮なくつけ込んだ。初回1死後、3四死球で満塁。スイッチが入った。亀井、村田の連続適時打で4点を先制。主導権を握った。「相手が制球を乱したところにいい打球が飛んで良かったと思います」と頬を緩めた。
モチベーションが違う。百戦錬磨の選手たちは、リーグ3連覇に向け今が勝負どころだと分かっている。「大事な試合になってきて集中力が攻撃につながっている」と川相ヘッドコーチ。執念が実り優勝マジック「16」が再点灯した。
阪神に4連勝で今季の対戦は13勝11敗となり3年連続の勝ち越し。指揮官は「苦戦してましたけど、ここにきて追いついて勝ち越すことができた」。CSで対決する可能性があるだけに、シーズン終盤に力の差を見せつけたのは大きい。
リーグ最速の70勝到達だが、慢心などない。「一戦一戦の積み重ねだと思います」と指揮官。ゴールテープを目指し突き進むだけだ。