長野の勝負強さで5連勝!原巨人M13
「巨人2-0DeNA」(13日、東京ド)
勝負強さが違う。残塁の山を築いた相手攻撃陣をあざ笑うかのように、巨人・長野が2死から築いた絶好機を確実に生かした。チームを今季3度目の5連勝に導いたリードオフマンは「なんとか打つことができた。すごくうれしいです」と素直に喜びを表現した。
0‐0の八回2死一、二塁。「何とか返したいと思っていた」と、モスコーソが投じた高めに浮いたスライダーを逃さずたたいた。打球は左中間を破り、2者が生還した。得点圏に走者を置いたのは三回と八回だけ。相手より少ない4安打で接戦をものにした。
終盤に代走や守備固めを出されるなど、負傷した右膝はまだ万全ではない。「守れずに申し訳ないと思います」と頭を下げるが、打撃は全開に近い。2日のスタメン復帰以降の11試合で打率は・349。「まぐれです」と謙遜するが、バットで9月攻勢をけん引している。
原監督は「足は本調子ではないだろうけど勝負強さ、いいものが出ている」とうなずいた。9連戦はここまで5戦全勝。貯金は19まで伸び、マジックは1つ減って13となった。「これからも一戦一戦、優勝に向けて頑張るだけ」と長野。ばく進する王者に、隙は見当たらない。