キヨシ悔し「ウエーブ変えていきたい」
「巨人2‐0DeNA」(13日、東京ド)
口を真一文字に結んだまま、DeNAの中畑監督はベンチ裏へ引き揚げた。2戦連続の完封負け。11日のヤクルト戦の六回から22イニング連続無得点と、正念場へ来て自慢の強力打線が鳴りを潜め、3連敗だ。
「火を噴かないね。チャンスを何回つくれても、1本が出ない重さ。1本出れば変わるけど、その1本が生まれてくれない。もうひとつ、粘りとか出てくれたら…」。毎回のように走者は出したが、本塁は遠かった。
この日は、6番に柳田をスタメン起用するなどテコ入れを図ったが、期待が掛かるのはやはり主軸。4番・筒香が4打数無安打。2番・石川も、3度巡ってきた得点圏のチャンスでことごとく凡退した。指揮官は「脇役じゃないんだよな。主役がね」と嘆いた。
ただし、5位転落の危機にあったが、中日が敗れたため免れ、3位・阪神とのゲーム差は4・5のまま変わらず。それがせめてもの救いだ。「今、一番苦しい波が来ている。ウエーブを変えていきたい。いい方向にね」。最後はキヨシ節で締めくくった。