49歳・竜マサ連勝ならず「完全に自滅」
「中日5‐5ヤクルト」(14日、ナゴド)
大歓声に応えることはできなかった。49歳1カ月の中日・山本昌が初回のマウンドへ向かうと、ファンから大きな拍手が沸き起こった。5日の阪神戦(ナゴヤドーム)で史上最年長勝利を記録したレジェンドへ高まる期待感。だが、初回から生命線である制球が定まらなかった。
先頭の山田に四球、川端に右翼への二塁打を打たれ二、三塁。飯原、バレンティンの内野ゴロで計2点を失った。二回も無死二、三から谷内に右犠飛を浴び、四回には死球や暴投などで自らピンチを招き、無死満塁。中村の二ゴロ併殺の間に追加点を奪われた。
「完全に自滅だよね。タイムリーじゃない。内野ゴロの間とか、犠牲フライとか。その前のランナーの出し方が悪いよね。一人でバタバタして点をやってしまった。途中で『何やっているんだ』と思ったよ」
4回6安打5失点。この日は自身の持つ最年長の出場、登板、先発、奪三振、打席の記録を9日更新した。だがチームが引き分けて黒星こそ免れたが、肝心の白星は続かなかった。