DeNAブランコが代打サヨナラ弾
「DeNA4‐3中日」(15日、横浜)
ヘルメットを高く放り投げて、仲間が待ち構えるホームベースに飛び込んだ。祝福の水を浴びてずぶぬれになった。3‐3の九回1死。DeNA・ブランコが左中間に代打サヨナラ弾。5位転落を阻止し、CSへの夢をつないだ。
「狙う意識で臨んだ。打った瞬間、分かったよ」と手に残る感触を振り返る。予告弾だった。「進藤コーチに『決めてこい、早く帰りたいから』と言われて『すぐに帰らせてあげるよ』と言ったんだ」と胸を張った。
殊勲者以上に興奮したのは中畑監督だった。試合直後のインタビューは「最高!ナイスゲーム!カッコイイ!ブランコ、やったね!」と一方的に締めくくる。生還したブランコに抱きついて熱いキス。主砲に「ほっぺにされたよ。問題にならないことを祈ってるよ」と苦笑されたほどだ。
ブランコ自身は9連戦に入って不振気味だった。この日は休養を兼ねて先発落ちしていた。「トニ(ブランコ)にとっても、大きい一発」と指揮官。ブランコも「これで波に乗れると思う」。CSへ、転機とする思いだ。