「楽天６‐４ロッテ」（１６日、コボスタ）

　反省だらけの白星だったが、ようやく結果を手にした。楽天先発のドラフト１位・松井裕が６回３失点で３勝目。本拠地での初勝利を手にし、「コボスタではいい投球ができなくて苦しかったけど、温かい応援をしていただいて頑張れました」と、お立ち台でファンに感謝した。

　二回に突然崩れた。押し出しを含む３四球でピンチを招くと、２死満塁から今江に勝ち越しの右前２点適時打。「あれだけチャンスを与えてるのに直ってないから、腹立ってしょうがない。（制球難の）病気が治ってない」と星野監督は苦言の連続だった。

　それでも打線の奮起で試合がひっくり返ると、五、六回と無安打に抑えて勝利投手の権利を得た。「しっかり抑えて、いい流れを呼びたかった」。いつも課題だった中盤は、この日は耐えた。

　お立ち台は初めて。ＣＳも厳しい状況だが「自分もチームも全部勝つつもりでやっていきます」と、堂々言い切った。課題は露呈したが、勝利の結果はプラスになる。次は自分の好投で、白星をたぐり寄せる。