大隣2年ぶり完封!SB17日にもM点灯
「オリックス0‐5ソフトバンク」(16日、京セラ)
ペナントの行方を左右する3連戦の初戦で、ソフトバンク・大隣が大仕事をやってのけた。「チームに流れを持ってくる投球をしようと思っていた。このまま優勝へまっしぐらといきたい」。2012年7月15日以来の完封で今季3勝目。ヒーローインタビューで顔を紅潮させた。
丁寧に低めを突き、走者を出しながらも4併殺。今季自己最多の9三振を奪って9回を120球で投げきり「自分のベストの投球ができた」と笑った。
ローテ通りならスタンリッジの順番だが、防御率1点台の安定感を買われ、中8日で大一番に起用された。3連敗ならオリックスに優勝マジックが点灯していた状況。それでも「開幕からローテを守る投手をずらしてまで投げさせてもらうありがたさを感じた。出せる全てを出した」と喜びが先にあった。
難病の黄色靱帯(じんたい)骨化症から7月に1軍復帰。優勝争いの中で完封劇を演じた左腕は「復活が近づいたと感じる。球の切れが戻ってきている」とうなずいた。17日も勝てば、待望の優勝マジック「7」、引き分けでも「8」が点灯する。