西武・森「入ってくれ」ギリギリ5号
「西武6‐3ソフトバンク」(19日、西武ド)
「規格外」と呼ばれる証拠を見せつけた。西武はリードを2点とした四回、なお無死一、三塁。中田が投じた3球目、内角低めのスライダーを森が捉えた。「追加点が欲しかったので、入ってくれと思った」。右翼席へ運ぶ5号3ラン。
「少し差し込まれたけど、詰まった分、切れずに本塁打になった」。19歳は冷静に振り返ったが、並の新人なら空振りとなるような球。フルスイングでスタンドまで持っていった。
これまで培ったスタイルを崩すことなく快打を量産する男は「当てにいく打撃は好きじゃない。フルスイングを貫いていきたい」ときっぱり。
「これからも打っていければいいですね」。あどけなく笑う若獅子は、周囲も驚くほどのスピードで成長を続けている。