原巨人M5足踏み…九回マシソン自滅
「阪神3-4中日」(21日、甲子園)
今後に不安を残した。延長戦の末、競り負けだった。連勝が4でストップし、優勝マジックも5のまま停滞。巨人・原監督は「九、十、十一(回)で4点取られた。支配するのは難しいね」とリリーフ陣の乱調を嘆いた。
勝利は目前だった。5‐3の九回。マウンドに上がったマシソンが大誤算だった。先頭の相川に二塁打を浴び、四球と暴投で自滅。谷内の遊ゴロの間に1点を失い、川端の中前適時打で同点とされた。首を振る守護神は、この回の途中でマウンドを降りた。
「2点取られたという現実だね」と厳しい表情の指揮官。マシソンは「コントロールが荒れていたし、全てうまくいかなかった」とさえない表情で肩を落とした。
守護神が、安定感を欠いているのはチームにとって心配なところだ。最近登板した5試合で3セーブはマークしているが、14日のDeNA戦も3失点で敗戦投手になっている。
160キロの剛速球が武器だが、調子の波が激しいのが現状だ。首脳陣としても今後のCSなど短期決戦を見据えると不安が募る。マシソンは「早く優勝を決めてCSに向けて気持ちを切り替えたい」と前を向いた。痛い1敗ではないが、ポストシーズンに向けては明らかに課題が残った。