「西武１-３ソフトバンク」（２１日、西武ド）

　優勝への歩みが再び始まった。ソフトバンクの連敗は４でストップ。長く苦しかった９連戦の締めくくりで投打がかみ合った。オリックスも勝ったため、優勝マジックナンバーの点灯は再び先延ばしとなったが、気にならない。秋山監督は「今はやりがいがある時期。選手は幸せに感じて戦えばいい」と目を細めた。

　勝利の流れを引き寄せたのは、先発スタンリッジの力投。初回に先制点をもらうと、力強い直球を生かした安定感で、四回まで無安打に封じた。「球を低めに集める自分のスタイルを取り戻せた」。今季最多の９三振を奪う快投。阪神時代の２０１０年にマークした自己最多に並ぶ、今季１１勝目をつかんだ。

　ヤフオクドームで楽天４連戦が始まる２３日にもマジック「４」が点灯する可能性がある。そうなれば最短での優勝決定は２５日だ。「ファンの皆さんが観客席を真っ赤にしてくれたら」。本拠地のファンの前で宙を舞いたい‐。秋山監督は、ファンと一緒に着用する赤いユニホームに歓喜を重ねる。