２４日の中日戦に先発予定の巨人・菅野智之投手（２４）が優勝とともに自身初となるタイトル奪取に照準を合わせた。２２日、川崎市のジャイアンツ球場で調整し、名古屋入り。「取れる時に取っておきたい」とどん欲な姿勢を見せた。

　残りは１１試合。ローテ通りならあと２回登板できる。防御率２．４５は前田（広島）を抑えトップ。勝率．６８８は山井（中日）と並びトップタイだ。最優秀勝率は１３勝以上が必要となるため、現在１１勝の菅野にとっては連勝が求められる。

　最多勝こそ、トップ１３勝のメッセンジャー（阪神）があと１つ勝てば絶望的になるが、１３勝到達なら２冠の可能性は十分。「いい位置にいるので」と全力で残された登板での勝ち星を奪いにいく。

　現在、マジックは５で最短Ｖは２５日。優勝日の登板の可能性は極めて低いが「勝てば（マジックは）減る。目の前の試合に勝つことだけを考えて投げたい」ときっぱり。開幕投手を託された今季。その右腕で自身とチームの名誉をたぐり寄せる。