G大田覚醒!3安打3打点で優勝M4
「中日1-15巨人」(23日、ナゴド)
今度こそ覚醒は、本物かもしれない。「8番・中堅」でスタメンに抜てきされた巨人・大田が、3安打3打点。今季最多タイの15得点と爆発した打線をけん引した。殊勲者は「スタメンで出ることはなかなか、なかった。思い切りいこうと決めてました」と充実感を漂わせた。
その言葉通りに迷うことなく、バットを振り抜いた。0‐1の五回には左線に鮮やかに運ぶ同点適時二塁打。七回には初球を中堅左に運ぶ2号2ランを放ち、今季最多タイの1イニング10得点の口火を切った。
第1打席の右前打を含めて2年ぶりプロ2度目の猛打賞。三塁打が出ればサイクル安打だった。「(三塁打が)出なくてちょっと残念です」と苦笑いを浮かべた。
“未完の大器”と呼ばれ、今季がプロ6年目。代打や途中出場で結果を出し、快足と守備力も買われてチャンスをつかみ取った。ここにきて一皮むけつつある打撃に、大田の東海大相模の先輩でもある原監督は「覚醒?その辺は皆さんのご想像にお任せして。新聞が売れるように書いてください」とニヤリ。まだ手放しで褒めるわけにはいかないが、頬は緩んでいた。
チームは優勝マジックを「4」とし、最短Vは25日。大田は「一戦一戦が大事。僕にとっても大事」と表情を引き締めた。