DeNA筒香「今年一番」20号V弾

 「DeNA5‐4阪神」(25日、横浜)

 走る必要はなかった。完璧な一打を放って、DeNAの筒香はゆっくりと打球の行方をみつめた。同点の八回、右翼席上段に20号決勝弾。「一発で試合が決まる展開。狙いにいきました。今年一番の当たりでした」と振り返った。

 グリエルが歯痛で先発落ち。主砲ブランコは五回の走塁で右太もも裏の肉離れを発症した。両外国人不在の窮地を、一振りで救った。中畑監督も「責任を背負った中で、価値あるホームラン」と絶賛する一発だった。

 前夜、打順が4番から5番に変わって、2試合連続本塁打。「プレッシャーがあるかな。早く4番にしすぎたかも」という指揮官の配慮に対し、「おとといの試合後に練習して感触がよかった。5番になったことでそう言われるかもしれないけど」と言い切った。

 負傷のブランコは今季絶望。中畑監督は「4番は筒香でいこうと思う。ブランコがいなくなっての4番。違うと思う」とあらためて期待する。和製4番は「何があるか分からない。勝つしかない。勝ちを目指して頑張ります」と誓った。

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