「ソフトバンク７‐８楽天」（２５日、ヤフオク）

　ソフトバンク・五十嵐が四つ目の押し出し四球を与えた瞬間、ヤフオクドームのあちこちからジェット風船が飛んだ。七回裏の攻撃前に飛ばすために準備していたファンも我慢の限界だった。

　６‐４の七回１死一、二塁のピンチで森からマウンドを引き継いだ。だがジョーンズに四球を与えて満塁にすると、嶋と枡田に連続四球で同点。２死後、再び連続押し出し四球を献上した右腕は「マウンド上で修正できなかった。申し訳ない」とうなだれた。

　一挙５点を奪って６‐３と勝ち越した直後の六回に、この日１軍復帰したばかりの柳瀬を投入。１点を失うと森をつぎ込んだ。“勝利の方程式”を前倒しした采配が裏目に出た秋山監督は「期待して使っている。回の途中からまたいでいくのは最初から（予定に）あった」と振り返った。

　前日試合後に開いた選手ミーティングも勝利に結びつかず３連敗。優勝マジック初点灯の可能性があった１７日以降は８戦７敗と急失速。残り試合の多い２位オリックスに０・５ゲーム差まで迫られると同時に、自力優勝の可能性も消滅した。