G阿部V3噛みしめる…「みんなの力」

 「DeNA3‐6巨人」(26日、横浜)

 昨年、一昨年の優勝とは違う味がした。「守り勝ったというか、攻撃面ではさっぱりだったんで。誰の力というのとかはないし、みんなの力で勝てた。うれしいっちゃ、うれしい」。主将としてチームを支えた巨人・阿部はしみじみと3連覇をかみしめた。

 ケガに、不振に悩まされ続けた。首、左ふくらはぎなど次々にケガに襲われた。捕手での先発出場は最近5年で最も少ない100試合。この日も3試合ぶりのスタメンだった。打撃も好調が続かず、打率は・250前後を推移。自身へのもどかしい思いはなかなか晴れなかった。

 誓っていた。「どんな状況になっても下を向かない。そういうリーダーでありたい。映り的には良くないかもしれないけど、チームがどんな状況でもヘラヘラしているかもしれない」。試練続きのシーズン。それでもグラウンドに出れば、明るさは失わなかった。

 奮い立たせた。4連敗を喫した8月7日の試合後「できることをしっかりやろう。それで負けたらしょうがない」と、浮足立つチームを鎮めた。同24日の決起集会では「これで優勝したらすごいぞ」と鼓舞。長野は「一層、チームのために何ができるのかを考えるようになった」と振り返った。9月躍進につながる言葉になった。

 「最高です!」と言えるシーズンではなかった。だがCS、日本シリーズが残っている。「去年悔しい思いをしてるから、その分はやり返せればいいかな」。チームの浮沈を背負い続ける背番号10は、このままでは終わらない。

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