オリ“踏んだり蹴ったり”Mも消えた
「日本ハム3‐2オリックス」(27日、札幌ド)
球場到着遅れというアクシデントで始まったオリックスの札幌ドーム最終戦は、悪夢のサヨナラ負けで終わった。延長十回、1死走者なしで平野佳が中田に被弾。頼みの救援陣が2日連続で失点し、6だった優勝マジックは消滅した。
「真ん中の球を打たれたので…」と肩を落とす平野佳。疲弊したナインがベンチを去る中、森脇監督は「ペナントレースはまだソフトバンクよりもオリックスに流れがあると思う。ここから前を向くために、今までやってきた」と自らに言い聞かせるように語った。
試合当日移動となったこの日午前、神戸空港発札幌・新千歳空港行きの搭乗便の出発が、機体の不備で2時間13分も遅延。試合開始は午後6時30分に変更されたが、打撃練習は若干、短く切り上げざるを得なかった。
試合は三回、糸井の右中間先制二塁打で幸先よくスタートしたかにみえた。糸井は3打数2安打で打率・330と首位に返り咲き、2年連続30盗塁も決めた。「崖っぷちなので1戦1戦」と多くは語らなかったが、左膝痛に負けず意地をみせた。
しかしチームは七回以降無安打。そして馬原が七回に死球と2連打で2点を失い延長で悲劇の結末。26日に続いて救援陣が崩れた。状況は厳しいが、前進するしかない。