西条農、打線爆発で広島制覇に王手
「高校野球・秋季広島大会準決勝、西条農7‐3広」(27日、呉二河)
準決勝2試合が行われ、西条農が7‐3で広を下し、27年ぶりの中国大会出場を決めた。2年連続センバツ出場を狙う広島新庄は、5‐2で今夏甲子園出場の広陵を破った。28日は決勝戦と3位決定戦が呉二河球場で行われる。1位から3位校は、鳥取県で開催される秋季中国地区高校野球大会(10月24日開幕)に出場する。
一気の攻撃だった。初回に1点を先制した西条農は四回、打者11人、3本の長打を含む7安打を集中させ一挙6点を奪い、センバツに出場した1987年以来の県制覇に王手をかけた。
三浦謙二郎監督(33)は「運が良かったですね。送りバントがうまくいかなかったので、つないでいこうという感じで、たまたま打線がつながった」と猛攻を振り返った。中学軟式野球の指導者から転身して3年目。「野球好きが集まっている」という選手を鍛え上げてきた。
四回に適時内野安打を放った進藤主将は「僕たちは春のセンバツを狙って新チームでやってきた。自分たちの野球をやろうと、ベンチも盛り上がっていた」という。際だった選手はいないが、全員野球で優勝はもちろん「今回は大きなチャンス」と、狙うは甲子園出場だ。