ロッテ石川10勝&初完封で新人王視界
「ロッテ7-0西武」(1日、QVC)
無我夢中で腕を振った。ロッテの石川が、プロ初完封を無四球で飾り、今季最終戦で、2桁勝利に到達。新人王を視界に捉えた。
全力で臨んだ分、ゲームセットの瞬間は、ホッとした笑みを浮かべた。「今季最終戦ということもあって、チームが勝ってもらえるようにと思って投げました」。自身の勲章のことは封印し、目の前の勝負に徹した。力感あふれる直球に、低めに集まったシンカーで、西武打線を封じた。そんな右腕に、「何とか石川に勝たせたい」という仲間たちが、白星をアシストした。
リーグ新人トップの10勝だけでなく、完封もパ新人一番乗り。規定投球回数にも達している。新人王レースを争うライバルは、27セーブをマークしている2年目の西武・高橋がいるが、石川も“互角”に戦える数字を残したといっていい。
ロッテで新人王となれば、一昨年の益田以来2年ぶり。お立ち台の石川は、「10勝しました!よろしくお願いします!」と笑顔でアピールした。