「高校野球・秋季愛媛大会準決勝、松山東３-２新田」（４日、坊っちゃん）

　松山東が６３年ぶりに四国切符をつかんだ。私立の強豪・新田を倒して決勝進出。６安打２失点のエース・亀岡優樹投手（２年）は「目標を達成できた」と声を弾ませた。

　ノーベル賞作家・大江健三郎氏らを輩出した県内屈指の進学校。野球部は１８９２年創部と歴史が古く、１９５０年の夏の甲子園では松山商との統合で全国制覇を経験している。長く低迷期が続いたが、今夏の県大会で決勝進出。小松に敗れ６４年ぶりの甲子園は逃したものの、その粘り強さは亀岡らが残った新チームにも受け継がれていた。

　現在は中間テスト期間中のため、平日は１時間しか練習ができないが「野球と勉強を両立できないと意味がない」と米田圭佑主将（２年）。文武両道のナインは今治西との決勝で、６３年ぶりの愛媛の頂点に挑む。