森脇オリ恵みの雨「ごほうびをくれた」
オリックス・森脇浩司監督(54)が6日、楽天戦(コボスタ宮城)の雨天中止を歓迎した。試合は7日に順延となり、中3日で11日からのCSファーストSに臨む。「あまり実戦から離れすぎないのは大事。1日ずれることで、帰ってから実戦的なことをする必要もない」と話した。
9月は9連戦2回の後、8連戦という過酷な日程だった。その分、10月に入ってからの日程には余裕がある。2日のソフトバンク戦に敗れて優勝を逃したが、翌日も移動日で、選手は気持ちを整理する時間があった。指揮官は「確かに移動は大変だった。だけど、このところは誰かがごほうびをくれたようなスケジュール」と思わず笑みをこぼした。
シーズン最終戦は、中継ぎ陣を次々に送り出し、CSに向けて調整登板させる予定。現在5連敗中の西は登板せず、直接CSに臨むことになるが「今年、登板に向けて準備した時間は財産になりうる。勝って気分よく(CSに)いかなくても、それらをしっかり出してくれる」と信頼は変わらない。
今季中止になったのは、全て仙台での試合。最後の最後まで杜(もり)の都の天候に振り回されたが、それが良い方向に働くか。雨上がりの空には、吉兆とも思える虹がかかっていた。