G原監督“つつましやか打線”で勝負
巨人・原辰徳監督(56)が7日、現状のオーダーを「つつましやか打線」と命名した。
空路での帰京前に広島空港で取材に応じた指揮官。気になるのはまだ本来の姿ではない野手陣のことだった。今季、規定打席に達した中で3割打者はいない。打率が2割4分台、2割5分台の選手もいて「防御率みたいな打率だな」と苦笑いだ。
そして、おもむろにつぶやいた。「つつましやか打線だな」。2011年2月には1番・長野、3番・坂本のオーダーを「近未来打線」と命名した原監督。だが今年は、極めて現実的だった。
今季の打線に派手さはない。当然、遠慮しているわけではないが、控えめ。だがある意味でそれが、他球団にとっては侮れないかもしれない。今季はチーム打率・257で、得点力不足に悩んだ。だがチームの得点圏打率・290は12球団トップで「無駄打ちはしない」とニヤリだ。
CSファイナルSでも“つつましやか”に得点を重ねて相手を倒す。