オリ森脇監督「3試合」死闘を熱望

 オリックス・森脇浩司監督(54)が10日、京セラドームで行われた会見で、日本ハムとのCSファーストSが第3戦にまでもつれ込む死闘になることを熱望した。

 決戦への意気込みを問われた指揮官の口から、一瞬耳を疑うような言葉がこぼれた。「3試合に全てをかけたい」。理想は連勝でのファイナルS進出のはず…。しかし、これは決して言い間違いではなかった。

 指揮官の目は、今回の戦いだけではなく、来年以降も見据えている。「できたら(連勝で)というのはあるけど、あえて僕は、3試合ヘトヘトになって勝利をもぎ取ることが必要だと思う」。CSのような短期決戦は、選手を大きく成長させる。チームにCSでプレーしたことがある選手が少ないだけに、貴重な試合を1つでも多く経験させたいというのが、発言の真意だ。

 もちろん追い求めるのは勝利だけだ。9月24日の西武戦で左手首に死球を受けてから離脱中の平野恵が、先発復帰する可能性が浮上。当日の状況を見て判断されるが、正二塁手が復帰すれば心強い。

 「144試合で終わりじゃなくて、ポストシーズンを戦うことが当たり前にならないといけない。今年は第一歩」と指揮官。6年ぶりの大舞台を、常勝軍団形成への足がかりとする。

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