オリ初ファイナル逃す…平野佳が天仰ぐ
「パCS第1S第3戦、オリックス1‐2日本ハム」(14日、京セラ)
オリックスの長い戦いは幕を閉じた。開幕戦で延長十二回サヨナラ負けを喫した日本ハムに、最後も延長戦で苦杯。ファンのため息とともに、ファイナルS初進出の夢が途絶えた。
1‐1の九回から登板した平野佳に、森脇監督はイニングをまたぎ十回も託した。しかし、中田に痛恨の被弾。勝利の象徴ともいえる守護神が、無情にも今年最後の敗戦を背負った。
森脇監督は「今季、日に日に強くなっていく選手を見ることができた。彼らとこの先の大きなステージへ、どんなことがあっても行きたかったが…」と唇をかんだ。
敗戦投手になったとはいえ、リーグ新の40Sでセーブ王となった平野佳、投手2冠のエース・金子ら、投手陣の充実で5年連続Bクラスから2位へ躍進。さらに、この日1番の起用に応えて先頭打者本塁打を放った駿太や24本塁打と復活したT‐岡田ら、若い力がチームを底上げした。
試合後、長いミーティングでナインの労をねぎらった森脇監督。さらに「明日から2015年が始まる。秋と、来春のキャンプへ向けて準備してくれ」と語りかけた。厳しい戦いの数々は、常勝オリックスを築くための礎となるはずだ。