G原監督3連敗も「勝負はこれから」
「セCSファイナルS第3戦、巨人2-4阪神」(17日、東京ド)
リーグ覇者の巨人が、絶体絶命のピンチだ。阪神に圧倒され痛恨の逆転負け。第1戦から3連敗で宿敵に王手をかけられた。
ショックは、計り知れない。だが百戦錬磨の原監督は下を向くこともなく、冷静だった。「一戦必勝?そのつもりでずっとやっているけどね。現実的にこういう数字になったというところは、しっかり受け止めて」と淡々と語った。
主導権は握った。一回2死二塁で阿部が中前に運んだ。これがチームにとって3戦目で初の適時打であり、先制点だった。4番の一撃で流れを引き寄せたかと思われたが虎の勢いには勝てなかった。
悪夢がよみがえる。2007年、中日とのCS第2ステージで3連敗(当時は1勝のアドバンテージなし)。球団史上でもリーグ優勝して日本シリーズに出場できなかったのはこの年だけだった。あの時の屈辱だけは避けなければならない。
希望もある。中日との12年のCSファイナルSでは初戦から3連敗後、どとうの3連勝で突破した。主将の阿部は「それができるように。あした勝たないと意味がない」とその言葉に力を込めた。
「まだまだ勝負はこれから」と原監督。徳俵に追い込まれたことだけは間違いない。