巨人が、今年８月に国内ＦＡ権を取得したオリックス・金子千尋投手（３０）の調査に乗り出すことが１８日、明らかになった。

　雪辱の来季へ向け、先発投手の補強は最重要課題だ。今季チームトップの１２勝をマークした菅野は右肘じん帯の部分損傷で、９勝の大竹も右肩筋肉の違和感を訴えてＣＳファイナルＳで登板できず。先発の駒不足は深刻な状況で、打開策を検討する必要が出てきた。

　照準を合わせたのは、日本を代表する右腕だ。金子は今季、１６勝で最多勝、防御率１・９８で最優秀防御率のタイトルを獲得した。ＦＡ権を行使すれば、争奪戦に発展すること必至。確実に計算できる大物投手は、巨人としても是が非でも欲しいところだろう。

　４連敗という屈辱的な形でＣＳファイナルＳ敗退が決まり、今オフ、球団が大型補強を敢行することは確実な情勢となった。まずは金子の動向を注視し、調査を行う。来季のリベンジに向け、早々と動き出す。