ソフト王手!松田CSタイ1試合4安打
「パCSファイナルS第4戦、ソフトバンク5-2日本ハム」(18日、ヤフオク)
2連敗を喫していたソフトバンクが日本ハムを5-2で破り、3勝2敗とし、3年ぶりの日本シリーズ進出へ王手をかけた。松田宣浩内野手(31)が三回の2点適時打などプレーオフ、CSで最多タイとなる1試合4安打。選手会長が手放しかけた流れを力強く引き戻した。崖っぷちの日本ハムは、第5戦の先発に大谷翔平投手(20)を立てて、起死回生を狙う。
絶好調男に迷いはなかった。1点リードの三回2死満塁。メンドーサが投じた初球、内角に食い込んできたツーシームを松田が振り抜いた。「僕のバッティングは気持ち一本。気持ちを込めて打ちました」。詰まり気味ながらも二遊間を抜ける2点打。ベンチに何度も右拳を突きだした。
1試合4安打はCS最多タイ記録。17日の九回から続く5打数連続安打も最長タイだ。前回出場した2012年までCSでは通算打率・175と苦しんだが、今回は・471。「以前よりつなぐイメージを持てている。1本出れば、2本、3本と出る性格だし」と確変モードを自覚する。
値千金の一打に込めた「気持ち」。その一つが今季限りで辞任する指揮官への思いだ。プロ1年目の2006年、開幕スタメンを勝ち取りながら不振で6月に2軍落ち。ファームで鍛え直してくれたのが、当時の秋山2軍監督だった。「とてもお世話になった方。最後に日本一の胴上げをしたい」と誓っていた。
大暴れの選手会長に、秋山監督は「3回のマッチの(追加点)も大きかった。乗っていったんじゃない」とうなずく。松田は「このまま一気にいきますよ」と力強く誓った。お祭り男が、CS突破へ一気にムードを盛り上げた。