秋山鷹、痛すぎる継投失敗…救援陣炎上
「パCSファイナルS第5戦、ソフトバンク4-6日本ハム」(19日、ヤフオク)
ソフトバンクが延長の末、CSファイナルS第5戦を落とした。リリーフ陣が4点リードを守りきれなかった。アドバンテージの1勝を含め、3勝3敗と日本ハムに並ばれたが、20日の第6戦に勝つか引き分けるかで3年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。
引き分けでも、日本シリーズ出場が決まる。この優位な立場を生かせなかった。延長十一回2死満塁。2イニング目に入った守護神サファテが痛恨の一打を浴びた。中島を直球勝負で追い込んでからの4球目。決勝の2点打を右前に運ばれた。
「(左打者の)外角を狙った球が中に入ってしまった」。サファテが微妙に制球が狂った149キロを振り返った。延長十回に登板し、これが43球目。試合後は「球数は関係ない」と話したが、いつものように力で押し切ることはできなかった。
誤算の始まりは七回だった。先発スタンリッジは六回まで3安打無失点と好投。球数も87球と少なかったが、ベンチは「勝利の方程式」による逃げ切りを選択。ルーキー森を投入したが、2死無走者からの3連続長短打で2点差に迫られた。
「2死から、もったいない」。秋山監督の嘆きはさらに深まる。直後に森福が、西川にビデオ判定で本塁打から“格下げ”された適時三塁打で1点差。八回は五十嵐が4番中田に同点ソロを浴びた。
今季の勝負強さを支えてきた救援陣がまさかの6失点。ただ、ショックを引きずる暇はない。秋山監督は「どこも条件は一緒。総力戦でいくしかない」と前を向いた。チーム最終戦で決着をつけたシーズンと同じく、CSでも最終第6戦で栄冠を勝ち取る。