オリ金子が沢村賞!ポスティング要望も
オリックスの金子千尋投手(30)は27日、秋季練習が行われたほっともっとフィールド神戸で報道陣の取材に応じ、今オフにポスティングシステムでの米国移籍を球団に要望する可能性があることを明かした。要望するかどうかの決断は、代表に選ばれている日米野球が閉幕する11月20日以降に下すとした。またこの日、ことしの「沢村栄治賞」が発表され、金子が初受賞した。
昨年の契約交渉で球団にメジャーへの興味を打ち明けていた金子は、すでに海の向こうで戦うことを視野に入れていた。「そんなに毎年チャンスがあるとは思えない。もし行くとしたらポスティングしかないが、今100%考えているわけではない」としながらも、米国移籍が決まればすぐに動けるように代理人も手配したという。
22日に渡米し、ワールドシリーズの第3戦を観戦した。もともと米国の球場の雰囲気に憧れていたことも明かし、「そこでやってみたい気持ちは、行ってみても変わらず持っています」と話した。
金子の海外FA権取得は来オフになる。今オフ、ポスティング移籍を要望するかどうかは、「日米野球で向こうの打者と対戦する機会があるので、終わってから考えたい」とした。日米野球は11月12日から20日までで、米国の一流打者との実戦経験も判断材料にして進路を定める。
一方で、今季取得した国内FA権は行使しない可能性が高い。行使期間は日本シリーズ終了翌日から7日間(土、日と祝日を除く)となるため、メジャー挑戦しない場合はオリックス残留が濃厚だ。
この日、初の沢村賞が決まった。右腕は「こういう賞を毎年取れるような成績を残したい」と話したが、それは国内か、それとも米国で、なのか。