ＤｅＮＡの中畑清監督（６０）が２７日、横浜市内でドラフト指名あいさつを行った。午前中はドラフト４位の１５１キロ左腕・福地元春投手（２４）＝三菱日立パワーシステムズ横浜＝に『ハマのムーミン』と命名。午後には同５位の山下幸輝内野手（２１）＝国学院大＝を『ハマの仮面ライダーＶ３』と名付けた。期待の即戦力２選手との対面に、目尻は下がりっぱなしだった。

　即戦力左腕に、いきなり洗礼を浴びせた。中畑監督は初対面の福地を「ぽっちゃり形、かわいらしい、優しそうな顔をしている。練習をやらないタイプ」と勝手に分析。「ムーミン。ハマのムーミンだな」と命名した。

　ムーミンへの最初の指示は減量だった。「キャンプインまでに５キロ絞るようにお願いしました」と明かした。現在９２キロあることを告白させると「体重計の前で待っているからな」とニヤリ。

　顔はムーミンでも、その左腕からＭＡＸ１５１キロを投げ込む超本格派だ。「社会人で２年間、真っすぐで押してきた。キレを見てほしい」とアピール。指揮官も「八、九回を任せられる」とストッパー候補に挙げた。

　第一印象で「イケメンだよね」と評した山下には「ハマの仮面ライダーＶ３」と授けた。その由来を「何代目だろう？こういう顔の仮面ライダー（役の俳優）いたよな」と、ピンとこない周囲に無理やり同意を求めた。

　「大学時代も声で引っ張ってきた。声でアピールしたい」と誓う山下に「ダブるんだよな。オレも声だけでここまできたから」と自らを重ね合わせる。本職は三塁だが、堅守が売り。「二遊間にもトライさせる」方針だ。

　左腕と内野。補強ポイントにはまるムーミンと仮面ライダー。「当然開幕１軍でやってもらう」。期待大だ。