明大・高山3年秋で早くも100安打
「東京六大学野球、明大8-2立大」(28日、神宮)
勝てば15年ぶり優勝だった立大が大敗し、8勝4敗1分けの勝ち点3で日程を終え、3位が確定した。明大は勝ち点4で優勝の可能性を残した。11月1日からの最終週で早大と慶大が対戦し、2連勝で勝ち点を挙げたチームが優勝。1勝1敗となった時点で明大の優勝が決まる。明大の高山俊外野手(3年・日大三)は五回に左前打を放ち、史上30人目の通算100安打を達成した。
王手をかけられてから明大は負けなかった。昨春から4回戦に持ち込んだカードは負けなし。善波達也監督(52)は「粘って勝っていく明治の伝統がつながった。今年の子たちもこういう戦いができたのがよかった」と喜んだ。
逆転優勝の可能性を残した勝利に100安打達成で花を添えたのは高山だ。あと1本にしてから10打席足踏みしたが、五回、先頭で直球を左翼前にきれいに流し打ち。「100本目がこういう試合になってよかった。(優勝は)早慶戦待ちですが、自分たちにいい風が吹けばいいと思います」と笑顔を見せた。まだ3年秋。OBの高田繁(現DeNAのGM)のリーグ記録127安打更新も視野に入った。
最終戦を制して勝ち点を4とし、2位以内も確定した。逆転優勝の条件は早慶戦が1勝1敗となること。「早慶戦は公平に応援して…。ちょっとだけ期待しています」。やるべきことはやりきった。善波監督は笑みを浮かべて引き揚げた。