大隣7回0封!SB節目でまた圧巻投球

 「日本シリーズ第3戦、ソフトバンク5-1阪神」(28日、ヤフオク)

 大舞台を楽しむ余裕すらあった。最終回。ベンチからゴメスの打球が二飛となったのを見届けると、ソフトバンク・大隣は白い歯をこぼした。日本シリーズ初先発で7回3安打無失点。ウイニングボールを受け取ると、大事そうにユニホームのポケットにしまった。

 「ここまで来たら楽しもうと思った。自分の投球をせずに負けるくらいなら、思い切っていこうと。楽しめましたね」

 重圧などまるで感じていないかのように、危なげなかった。初回は三者凡退。二回以降も変化球と直球を左右高低に決め、的を絞らせない。七回には初めて2安打を許したが、最後はマートンを宝刀のチェンジアップで一飛。非の打ちどころのない101球だった。

 チームが苦しんだレギュラーシーズン終盤からCSファイナルSと、ここまで“MVP級”の活躍を見せている。難病の黄色じん帯骨化症から復帰した夏場以降、まさに救世主と呼べる大活躍だ。

 12年には自己最多の12勝をマークしたが、今は一切、球速にこだわりはないという。この日も制球に細心の注意をはらい、緩急を巧みに駆使した。直球は130キロ台前半でも、各打者にフルスイングをさせなかった。

 リーグ制覇を決めた「10・2」、日本シリーズ進出を決めた「10・20」に続く圧巻の投球。本拠地胴上げへの勢いを加速させた。「次に投げるかどうかは分からないけど、準備だけはしっかりしたい」。仮にもつれた場合でも第7戦のマウンドに立つ。大隣がいる限り、3年ぶりの日本一へタカの優位は動かない。

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