ソフトバンク 松坂獲りに向けて調査
日本一に立ったソフトバンクが、米大リーグ、メッツの松坂大輔投手(34)の獲得調査を行っていることが30日、明らかになった。去就が注目を集めてきた大物日本人メジャーリーガー。古巣の西武も“ラブコール”を送ってきたが、福岡の地で第二の野球人生をスタートさせることが濃厚となった。
大物日本人メジャーリーガーの日本球界復帰が、現実味を帯びてきた。
西武やレッドソックスなどで剛腕を発揮してきた松坂。近年は故障などで苦しんできた。だが今季は右肘の故障から復活した。メッツで先発、リリーフとして34試合に登板し3勝3敗1セーブ、防御率3・89をマークした。松坂の動向を注視し、水面下で獲得調査を行ってきたのがソフトバンクだった。
今季は10勝以上をマークした摂津、スタンリッジ、中田が3本柱を形成し、リーグ制覇に貢献した。だが先発陣の層を厚くし、さらに戦力をアップさせるためには、松坂は是が非でもほしいところだろう。
松坂の経験値は、ソフトバンクにとって貴重だ。日米通算164勝(103敗)。現在の1軍投手陣に刺激を与え、若手選手にとってもお手本となることは間違いない。
松坂については、古巣の西武も“ラブコール”を送ってきた。だが、ソフトバンクも負けてはいない。松坂は06年の第1回WBC日本代表として世界一に貢献。その時の王日本代表監督が現在、ソフトバンクで球団会長を務めている。
またソフトバンクの来季監督就任が確実な工藤公康氏は、松坂と同じ西武出身という“縁”もある。獲得に成功すれば、新監督に大きなプレゼントになるだろう。
昨オフは中田、スタンリッジ、サファテら国内の選手を続々と獲得したソフトバンク。今オフは、松坂にターゲットを定めた。