「２１Ｕ日本代表合宿」（１日、明大府中グラウンド）

　阪神にドラフト１位指名された横山雄哉投手（２０）＝新日鉄住金鹿島＝が、なりふり構わぬ研究心でレベルアップを図る。２１Ｕ（２１歳以下）ワールドカップ（７日開幕、台湾・台中）に出場する日本代表は１日、東京都府中市で練習を行った。ノースローで調整した横山は「投手陣は全員いい。その中で投げられるように、学ぶところは学びたい」と、意欲を口にした。

　宿舎では、中日のドラ１右腕、三菱日立パワーシステムズ横浜・野村と同部屋。必然的に野球の話にもなる。参考にできる点は少なくない。「アマの代表として来ているので、一緒に頑張ろうという感じ」と対抗意識は否定したが、先発候補同士しのぎを削ることは、チームの底上げにとってもプラスだ。

　また、東京ガスの高卒１年目右腕・山岡にも視線を向けた。抜群の落差を誇るスライダーに「すごい。後輩ですけど、盗みたいですね」と感心。相手の年齢は関係なく、謙虚かつどん欲に吸収しようという姿勢がある。

　前日にブルペン入りした自身も含む“社会人トリオ”は、平田監督から高い評価を受けた。初めてプロと一緒に練習し「プロはすごい」と敬意を払う一方「アマもやってきたことは間違ってなかったと感じました」と手応えもある。まずは身近な存在から学び、誰にも負けない輝きを身につける。