ドラ4守屋が初戦敗退も…虎でリベンジ

 「社会人野球日本選手権・2回戦、明治安田生命5-4ホンダ鈴鹿」(2日、京セラ)

 阪神からドラフト4位指名された守屋功輝投手(20)=ホンダ鈴鹿=が明治安田生命戦に登板した。逆転タイムリーを浴びたが、最速144キロの直球に多彩な変化球を披露。プロ入り後は同球場を年間9試合前後、使用することからリベンジを誓った。また同大会では、そのほか2回戦3試合が行われ、JR東日本、ホンダなどが勝ち上がった。

 決勝打を浴びた。チームに最後の恩返しを果たせなかった。「悔しいです」。試合後、守屋は表情をゆがめながらこう明かした。登板直後に浴びた決勝適時打が、初戦敗退につながってしまった。

 場面は1点リードの七回1死一、二塁。5番手としてマウンドに上がり、いきなり加藤に死球を与えてピンチを広げた。続く竹内一に対しては最速144キロの直球で追い込んだが、6球続けた直球を痛打され、右翼線へ走者一掃となる3点二塁打を許した。

 甲元監督は「変化球で行けば100%抑えられたと思う。プロではうまく導いてもらえると思う」と語ったように、勢い任せの投球が悔いの残る結末を招いた。それでも腕の振り、ボールのキレは申し分なし。八回からは変化球主体に切り替え、相手を無安打に封じるなど引き出しの多さも示した。

 見守った担当の熊野スカウトも「おどおどするところがなくなった」と評価。球団は将来性を見込んで指名したが、右のスリークオーターは阪神にはいないタイプ。変化球を低めに集められる制球力も、大きな魅力だ。

 「またこの球場(京セラドーム)で投げることもあると思うので、次は良い投球をしたい」と守屋。すでに妻を持つルーキー右腕が、必ず京セラでリベンジを果たす。

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