王委員長も称賛「統率力のたまもの」
ソフトバンクの秋山幸二前監督(52)が5日、西武選手時代の1991年、ホークス監督時の2011年に続き、自身3度目となる正力松太郎賞を受賞した。
同賞の選考委員会は都内で行われ、王貞治選考委員長らが秋山前監督を選出した。
選考理由について王委員長は「勝負どころで持っているという感じで、ここ一番で負けなかった」と説明。シーズン最終戦の144試合目に優勝を決め、日本ハムとのCSファイナルSでも第6戦で日本シリーズ進出を決めた勝負強さを評価した。
昨オフに大型補強を敢行し、勝って当然という見方もあった。しかし、王会長は「与えられた選手でどうやりくりしながら勝利につなげていくか。チームを統率し、勝ちを積み重ねるのは大変なこと。6年間で2度の日本一は、統率力のたまもの」と称賛した。
昨年は日本一に輝いた楽天・星野仙一前監督が受賞したが、エースの田中将大(現ヤンキース)も候補に挙がり決定には30分を要した。今年の選考は約10分で終了。王会長は「ずぬけた成績を残した選手が少なかった」とも話し、満場一致で秋山監督が選出された。