捕手GG賞の巨人・阿部、来季は一塁で
守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデングラブ賞が6日発表され、阪神の大和外野手(27)ら6人が初受賞した。オリックスからは金子千尋投手(30)、糸井嘉男外野手(33)ら12球団最多となる4人。広島の菊池涼介二塁手(24)が237票で両リーグ最多得票。中日の森野将彦一塁手(36)は18年目で初の受賞で、セ、パ両リーグを通じ最も遅い初受賞となった。
捕手部門で2年連続4度目の受賞となった巨人・阿部慎之助捕手(35)が、来季の一塁手部門でのゴールデングラブ賞受賞へ意欲を見せた。
「簡単にはいかないとは思いますが、一塁手の阿部慎之助に投票してもらえるよう、新たな気持ちで頑張っていきます」
来季から一塁へのコンバートが決定。再コンバートがない限り、捕手での受賞は今回が最後となる。納得できる数字は残せなかったが「うれしい限り。守備を評価していただき、投票してくれた皆さんに感謝しています」と素直に喜びを口にした。
一塁専念での打棒復活を期待する原監督は「3割、30本は打ってほしい」とノルマを課した。指揮官の言葉を受け、阿部も「何とか(タイトルを)取れるよう頑張ります」ときっぱり。捕手部門での受賞選手が別ポジションで受賞した例はない。名捕手として一時代を築いた巨人の大黒柱が、新境地開拓を見据えた。