小久保監督「面白い」岩田のツーシーム
「侍ジャパン全体練習」(9日、ヤフオク)
日本代表「侍ジャパン」の小久保裕紀監督(43)が9日、日米野球に向けてヤフオクドームで行った初練習で阪神・岩田稔投手(31)を絶賛した。
ブルペンでの投球練習を視察し「シーズン中よりツーシームがよく動いていたように感じた。矢野バッテリーコーチも言っていた。日本人にはない、独特な曲がりをする」と評価した。変化球の切れが増すともいわれるメジャー使用球。岩田の“武器”がその恩恵を受けた格好となった。
5年ぶりの代表ユニホームという緊張感も加わり、岩田自身は「足が全然、動いていなかった」と苦笑。だが、指揮官は「メジャー球ではまれば面白い」と存在感を示した左腕に満足げだ。
小久保監督にとっても、左腕の台頭は心強い。今回の日米野球で先発する5投手はすべて右腕。この日の練習前も「左の先発がいない」と嘆いていたが、17年のWBCへ向けて希望が膨らんだ。
また、指揮官は10日の壮行試合の先発メンバーと登板予定投手を発表。岩田は先発の藤浪に続き、中継ぎで2イニングを投げることが決まった。「明日のテーマはボールに慣れること。ふたりでゼロに抑えられるようにしたい」と岩田。17年の本戦出場へ、アピールを重ねていくつもりだ。