巨人・長嶋茂雄終身名誉監督（７８）が９日、出身地である千葉県佐倉市の「長嶋茂雄記念岩名球場」で開催された野球教室で猛ハッスルした。

　情熱がほとばしった。小学５、６年生が２４０人集結した球場。誰よりも元気はつらつだったのが、長嶋氏だった。１０時３０分。おもむろにグラウンドに足を運び「元気出していこうか」とハッパをかけた。自らはグラウンドを動き回った。

　キャッチボールをしていた女の子に注目。その腕をつかみ腕の振りを指導した。打撃指導では自ら腰を落として踏ん張り「膝と腰。ブーン（と振る）」と極意を伝授した。

　この日は約１時間１５分間の熱血指導。佐倉市によると長嶋氏が同球場で野球教室を開いたのは昭和５０年代以来だという。

　佐倉市の市民栄誉賞も受賞した同氏は今後、同市を中心に全国的な野球人口の底上げを図る考えだ。「子供たちにもっともっと教えないといけない。そうなると日本の野球が強くなる」。ミスターが日本球界のために力強く動き出した。