オリ1位・山崎、森脇監督の前で好投
「明治神宮大会・大学の部2回戦、明大9-0徳山大」(15日、神宮)
高校2試合、大学2試合の1回戦と準々決勝が行われた。高校は、仙台育英の好投手・佐藤世那(2年)が強打の天理から12奪三振の1失点完投勝利。東海大菅生は静岡との接戦を制した。大学は、オリックスのドラフト1位、明大・山崎福也投手(4年・日大三)の好投もあり、徳山大にコールド勝ち。東農大北海道オホーツクは京産大に快勝した。
未来の指揮官へ、明大・山崎が早速アピールに成功した。大学最後の大会の初戦。オリックス・森脇監督がネット裏から見守る前での先発は、5回3安打無失点、7奪三振。「直球も変化球も低めに決まっていたのでよかった」と、満足げに振り返った。
140キロ台の直球と大きなカーブで、緩急をつける持ち味を発揮。そして、森脇監督がうなったのは、四回の場面だ。味方の失策で2死一、二塁とされた直後、5番打者をカーブで空振り三振に仕留めた投球に「『ここはやれないところ』と。気持ちの強い選手と感じた」と感服。「吉田、東明との(ローテ)争いに入ってくるでしょう。2月1日から逆算して準備してほしい」と期待を込めた。
視察の予定を聞いていたという山崎は「見に来てくださってうれしい。少し(姿を)探しました」と、照れくさそうに笑った。ドラフトを終えて「気持ちが楽になった」と、不調だったリーグ戦期間中とは表情も一変。「日本一を絶対に取りたい」と有終の美を飾ってのプロ入りを誓った。