日本ハム大谷“二刀流侍”来秋にも解禁
日米野球を終えた侍ジャパンの小久保裕紀監督(43)が21日、那覇市内のホテルで取材に応じ、日本代表で日本ハム・大谷翔平投手(20)の二刀流が解禁される可能性について「十分にある」と期待した。大谷も前向きな姿勢を示しており、環境が整えば、来秋にも“二刀流侍”のお披露目となる。
日の丸を背負った二刀流が誕生する。来年11月には12カ国・地域による「プレミア12」が開催予定。この新設の国際大会がお披露目の舞台になりそうだ。
小久保監督は「日本ハムさんの方針の中で、3年間は『管理下で育成』ということを言われていた。そこに口を出すことはできない」と正直な思いを口にした。今回は球団サイドの『ストップ』がかかり、投手限定起用となったが、球団からは「(大谷が)自立したら、あとは彼の判断」と伝えられたという。つまり、入団3年目となる来季終了後にも、侍ジャパンでの二刀流が解禁される可能性があるということだ。
「正直、28人という枠がある中では(二刀流は)非常に貴重になる」と指揮官。希望がかなえば、侍ジャパンは『29人』で戦うことができる。
沖縄県宜野湾市内でテレビ収録に参加後、取材に応じた大谷は「選んでいただくのがすべて。そこを評価してもらえたらうれしい」と二刀流プランに意欲を見せた。今回の日米野球では、「(打席に立ちたいという思いも)多少はありましたけど、自分の役目を果たさないといけなかったので」と与えられた仕事に集中した。「前田さんや金子さんのように、主軸としてふさわしい、そういうレベルに近づけるように頑張りたい」と、まずはさらなる進化を目指す。