L木村実家にオレオレ詐欺…母親見破る
西武の木村文紀外野手(26)が29日、埼玉県の東入間警察署で一日警察署長を務め、この秋、埼玉県の実家が悪質な犯罪被害に遭う可能性があったことを明らかにした。
10月初旬だ。実家にあった電話が鳴り、母がとった。「はい、もしもし、木村ですが」
「オレだけど、電車で財布を落としたからお金を振り込んでくれないか」
母は首をかしげた。アレ…普段、息子は車で球場に向かうはず。それが電車で?少し不信感が芽生えた。でも声音は似ている。するとさらにオレを名乗る男の催促は続いた。
「もしもし、今から会社に行くからお金を送ってほしい」
え、かいしゃ?息子はサラリーマンじゃない。これでピンときた母は全国的に問題となっている詐欺の手口と察知。すぐに電話を切り、事なきをえた。
許せない。「こんな悪いやつら捕まえたかったですよ」。自分の実家に関しては未遂に終わったとはいえ、“木村署長”は犯人への怒りをあらわにした。
本業では野手転向実質2年目の今季、初の10本塁打をマーク。ただ、来季も坂田や斉藤、金子侑らとの右翼の定位置争いは激しさを増す。「僕はお金ではなく、バットを振り込みます」。田辺監督からの『振り込め指令』には忠実に従い、レギュラー獲りを目指す。