40歳稼頭央「外野一本で」異例複数年
楽天・松井稼頭央内野手(39)が29日、仙台市内で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億6000万円と、新たに2年契約を結んでサインした。さらに、来季は外野手登録に変更することも明言。40歳になる2015年、松井稼にとっては“挑戦”の1年になる。
晴れ晴れとした笑顔と、挑戦への決意が同居していた。「この年になっても複数年契約をしていただけた。感謝しています」。そして「『外野手登録でお願いします』と伝えました。緊急事態の時は内野もやりますが、基本外野一本でいきたいと思ってます」と語った。
プロ21年目の今季は128試合で規定打席にも達し、リーグ9位の打率・291。8月は打率・380で自身6度目の月間MVPも獲得した。「1年間、大きな離脱をすることなくできたことを評価してもらった」と、納得のサインだった。
年俸1億6000万円の2年契約。楽天では山崎が42歳のシーズンから2年契約を結んだ例はあるものの、この年齢での複数年は異例のケースだ。交渉した安部井チーム統括本部長は「我々に必要なチームリーダー。まだまだ若手にも負けていない。必要な選手」と、信頼感を口にした。
今季中盤から左翼の守備にも就いていたが、来季は登録も外野手に。過去、内野手でのゴールデングラブ賞は4回。数々の好プレーを生み出してきた内野手から転向する形になるが、迷いはない。
「本当に勝ちたい。この戦力で、もう一度優勝したい」と松井稼。衰え知らずの身体能力と勝負強さで、来季もチームの中心で活躍する。