楽天・安楽20年活躍して20勝目指す
楽天の新人9選手が1日、仙台市内のホテルで入団会見を行った。ドラフト1位・安楽智大投手(18)=済美=は背番号が「20」に決まり、「プロ野球という厳しい世界で20年間は活躍して、投手をやるからには20勝投手を目指したい」と力強く宣言。集まった約400人のファンを前に飛躍を誓った。
背番号「20」が入った真新しいユニホームに袖を通し、安楽の顔いっぱいに笑みが広がった。約400人のファンが見守る中での入団会見。「20番は安楽だと言ってもらえるような選手を目指していく」。よどみのない口調で決意表明した。
複数ある候補の中から「20」を選択した。「20番が良かったんで、うれしかった」と声を弾ませ、「僕は20番台ですごいピッチャーになりたい。20年間は活躍したい。何年かかっても20勝したい」と言い切った。仮契約の席で「超えたい存在」と口にした田中(ヤンキース)が背負ったエースナンバー「18」にはこだわらない。新たな“エース像”を築き上げる気概を見せた。
会見では同じ剛速球右腕として、今季162キロの日本球界最速タイを記録した日本ハム・大谷への対抗心ものぞかせた。自身の最速は157キロだが「僕も160キロを目指している。大谷さんと一度は投げ合ってみたい」ときっぱり。プロの舞台での球速対決へ思いをはせた。
この日は大久保監督と初対面。安楽は「すごい優しそうな感じがした」と第一印象を口にし、指揮官は「体はしっかりしていた」とうなずいた。息が長く、勝てる投手へ。決意のこもった背番号を背負い、18歳の挑戦が始まった。