ソフト松坂「大谷君の球見てみたい」
米大リーグのメッツからFAとなりソフトバンク入団が決まった松坂大輔投手(34)が5日、福岡市内のホテルで会見し、若手投手陣の「壁」になると誓った。9年ぶりの日本球界復帰を果たした日米通算164勝右腕が、自らの活躍で若手が狙う先発ローテ争いを超ハイレベルにする。3年総額12億円プラス出来高払い。背番号は「18」に決まった。
かつて「日本のエース」と呼ばれた男が、福岡に足を踏み入れた。「ソフトバンクホークスに入団することになりました、松坂です」。無数のストロボを全身に浴びながら、自らが担う重責について、力強く言い切った。
「みなさんから期待をされていると十分感じている。それに応えなくちゃいけないし、応える自信もあるので日本に戻ると決断した」
3年ぶりの日本一に輝いたオフの加入だ。球団史上初の2年連続日本一実現へ、尽力したい思いは強い。ただ、松坂には胸に期した使命がある。
「球団から『手本になるというよりも、若い選手の壁になってほしい。そうでなければ、このチームに未来はない』と言われた」。若手が目立つ野手とは違い、東浜や武田ら20代の投手は台頭できていない。「まだまだ先発がやりたい」と、自身の加入がハイレベルな競争を生み、世代交代の起爆剤となることを願う。
9年ぶりの日本球界復帰だ。「強いて言えば(日本ハムの)大谷君の球は見てみたい。彼は打者としても優秀なので、対戦することも一つの楽しみ」。工藤新監督のもと、ホークスの「18」として、ヤフオクドームを沸騰させる。