元ヤクルト荒木氏「恩返ししたい」
プロ野球経験者が高校、大学で指導するのに必要な学生野球資格を回復するための学生野球側の研修が13日、都内で始まった。元ヤクルトの荒木大輔氏(50)ら、プロ側の研修を受講済みの147人が参加。日本高野連の田名部和裕理事(68)らを講師に学生野球憲章の基本原則や体罰の禁止など7講座、約7時間の講義を受けた。研修は2日間で、14日は5講座が行われる。
早実時代に5季連続甲子園に出場し“大ちゃんフィーバー”を巻き起こした経験もある荒木氏は「すぐ監督になるとかではないけど、恩返しをしたい。何らかの形で接していければ」と、受講理由を説明した。特定の学校のみならず「許される限り、日本全国行くつもり」と、高校生の指導への熱意を示した。
昨季までヤクルトの投手コーチを務めるなど、プロでの指導経験は豊富。それでも、学生野球の現場からは離れて久しく「わからないので、まずは(選手と)話がしたい」と、謙虚な姿勢を見せた。
母校での指導についても「行ければ行きたい」と意欲を見せた荒木氏。甲子園の元祖アイドルともいえる存在は「自分は、基本は高校野球というのがある。全面的に協力していきたい」と、球児の育成に尽力する。